味明/EB 草 |
新しい初号明朝体「味明」 私は、活字の匂いはするが、たとえば「秀英」とか、たとえば「築地」の復刻とは違う、新しい見出し明朝体がほしかった。 これまでの明朝体の縦画は、左右に反りがある。中心部を細く、上部は打ち込みがあるため、下部はより太くデザインされている。多くの明朝体で縦画の途中で横線が交わると、その部分に黒味が生じ、この錯視は印刷されると増長されるため、さらにその部分は細く処理されていた。 |
味明モダン/EB 草 |
||
よりエレガントな味明モダン 「味明」のエレメントをさらにシャープにしたのが「味明モダン(Modern)」である。欧文書体に「オールドローマン」と「モダンローマン」があるように、二種の明朝体をデザインした。 |
||||
味明の筆押さえ |
筆押さえは不可欠なエレメント
常用漢字では、筆押さえなどの形状に加え、点画が付くか離れるかや長短などという細かな差異を「デザイン差」と呼び、統一する必要のない「差」として、統一を強制していないし、JISでもそれに従うとしていた。 |
味明モダンの筆押さえ |
||
味明/EB 味明N/EB (JIS×0213:2004 例示字体) |
JIS×0213:2004 例示字体
JIS X 0213:2004により、漢字168字の例示字体が変更された。これらは「康照字典」由来で、国語審議会で「正字」と認められた、より伝統的で、旧字風な字体となっている。そのことだけならば、望むところだが、全体がすっきりと整理されたわけではない。 |
味明モダン/EB 味明Nモダン/EB (JIS×0213:2004 例示字体) |