地質調査報告書「愛知ノートより」土採取記 そこには、現在、高度に発展した創作分野の専門性がこれまで多くの成果を上げてきた反面、本来の意味での芸術の創造ということでは、その垣根に囚われてきたという弊害も無視できないという背景があるのだろう。 これまで、私は、美術とデザインを両立させようとしてきた。それは、画家山口長男氏から約40年ほど前に私に投げかけられた「片方に美術が作る斜面があり、もう片方にデザインが作る斜面がある。その斜面が出会う高みに、山の稜線が生まれる。君はその美術とデザインが造る山の稜線上を歩け。美術に係わることでデザインが大衆に迎合せず、デインに係わることで美術が社会との接点を見失わずにすむ。どちらへ足をとられても谷に落ちる。」の言葉がある。 |