「Straight line あるいは線庭」の記録集(カタログ)が完成。俳人星野昌彦氏の12,000字に及ぶ寄稿「五十八個の石」「Straight line あるいは線庭」の感想に始まり、芭蕉・蕪村・一茶そして正岡子規にいたる、星野氏の俳句の持論「ただごと俳句」へ。
「Straight line あるいは線庭」と俳句との共通性、そして、創作への熱い思い。芸術の「存在」「思想」「表現」へと話を深めていただいた。
石たちは再び元の場に戻り、長い眠りについた。インスタレーションの一抹の寂しさは、会期が終われば、作品は姿を消してしまうこと。もちろん、再現はできる。しかし、おそらくそれは過ぎ去った時間が加わった違うものになる。よい形で記録に残すことができれば、過ぎ去った時間が、記憶に深みをもたらしてくれるだろう。
▼2012-05-01 09:55
単旋律を記す楽譜のように
「Straight line あるいは線庭」を観た高校一年生、16才の素晴らしい文章が豊橋市美術博物館友の会だより「風伯」に掲載されていた。この若さで、彼女は芸術を正しく理解している。この一事だけで、制作した意義があったと思わせるほどの、一文だった。
単旋律を記す楽譜のように 味岡伸太郎「Straight line あるいは線庭」 桜丘高校音楽科一年 小坂日菜子